熱海では7月15~16日と来宮神社例大祭が開かれます。
神事とは別に各町内会が山車に飾り付けをして市内を引き回し、山車の上では太鼓や鐘、笛などでお囃子を鳴らし、観光協会主催での山車コンクールがあるので、この二日間は熱海が一年で一番熱く盛り上がる日と言っても過言ではないと思います。
7月に入り各町内会では太鼓の練習が始まっています。
夜の7時になると町のあちこちから太鼓の音が聞こえてきます。
そんなお祭りが近くなると当社ではご祝儀のお返し用に使われるタオルの注文が入ってきます。
昔からお祭りのお返し用のタオルというと「防染タオル」と言われるものが好まれて使われています。
どのようなものかというと、文字を入れるところを白く残し、それ以外のところを一色の染料で染め上げたタオルになります。
昔は泉州にたくさんの町工場がありましたが、いまでは中国製品に押され、後継者問題などもあり小さな工場はほとんど閉めている状況です。
ですからこの防染タオルを作る工場は限られており、夏祭り前の春ごろから注文が集中するために、出来上がるまでの日にちが40日~50日ぐらいかかる場合もあります。
しかし、白地にプリントされたタオルより染め抜いた雰囲気と、タオルの柔らかさなどからいまだに根強い人気商品であります。
難点は細かい文字やデザインは染めの具合によってはつぶれてしまうということ。
そして染め抜かれた白い部分にもうっすら染め色がのってしまうこともあるということ。
均一に文字やデザインの位置がそろわないこともあるということ。
希望の色と出来上がりの色が少し変わって出てしまうということがあるということ。
(乾かすときの天気や気温、湿度の具合で染料の色の出具合が変わってしまうことがあるため。)
これらに関しては工場としてはB品として扱わず商品として出荷されますので発注をする際にこれらの難点を承知したうえで発注されることをお勧めいたします。
日本手ぬぐいなどの染め抜いたデザインのものと同じような雰囲気が出るのも人気の理由だと思われます。
今年の来宮神社の例大祭でいろんなタオルを目にされると思いますが、そんなタオルのデザインや質、色などに目を向けて楽しんでみるのもいいのではないでしょうか?
それから、タオルというものはいまだに匁(もんめ)の単位であらわされます。
100匁=375g(1ダースの重さ つまり、1枚だと31.25g)
200匁=750g(1ダースの重さ つまり、1枚だと62.5g)
タオルを持ち帰ってご家庭にある秤などで計ってみ1枚の重さ×12÷3.75で計算された数字で
そのタオルの目方(何匁か?)がわかります。
重い方が値段も高いわけで…
そんなことをしてタオルを比べてみるのも面白いのではないでしょうか?
熱海来宮神社例大祭、そして山車コンクールの二日間(7/15~16)が天気に恵まれますように…
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